向田邦子のエッセイで
『変わった人、一見普通ではない人でも、子を持つと普通の女になる』
と言う、文章がある。
エッセイの中の女は『お元気ですか』と言う日常の挨拶を、心にもない事なので断固拒否していたり、お化粧は絶対しない、女だったり。
エッセイの中では、そう言う一風変わった人は子を持つと、申し合わせた様に普通の人になってしまうが、別段取り立てるとこのない人こそ、自殺などをする、と言う話だった。
それはそれで興味深い話だが
確かに周りの友達で、子を持つと普通の人になる印象はある。
あんだけ
『子供の年賀状だけは送りたくないよね』
と毒を吐いていた子が毎年子供の年賀状を…
と不思議に思う事がある。
勿論年賀状が何でも
受け取る側は良いのだが
どう言う変化があったのかな、と思う。
子供が可愛くてしょうがないから年賀状に載せた、と言うのが本当のとこだと思うが
ではなぜ
『絶対子供の年賀状だけは送りたくないよね』
などと言ってたのかと思う。
単純に出産が羨ましかったのか
恐ろしかったのか。
気になるとこである。
と言うのも、私は実は子供が苦手で
産む予定も育てる予定もないし
今の生活を続けて行きたいと思ってるから
子供が苦手、なんて言ってるけど
一人産んでみたら、何人も産みたくなるかも知れないと思ったからだ。
その場に立ってみないと、体感できない自分はいると思う。
現に、私の理想のタイプは
『ビッグダディ』
ダメだこりゃ。