昨日、下北沢楽園にて花房徹さん演出によるお芝居が無事終了しました。
とにかく、毎晩の様に飲みに行き、話し、時間を共有するなんて久しぶりだった。
涙ながらに話をするのもやっぱし人に演出される時にはあるものなんですね。
昨日も満員御礼で、また役者/ダンサーのコンデイションも良くお陰様で
更においしいお酒となりました。
ご来場くださった皆様、花房さん、役者さん、ダンサーさん、スタッフさんに感謝です。
この公演に関れて良かったなと思う事は
震災以降生きる事や死ぬ事、と表現する事の関係性はなんだろうな、とずっと考えてきました。
演出家の花房さんもその事はやはりずっと考えていて。。。。
更にそこに自分の体が、病気になることで『死』と言う事が更に身近に思えている。。
『死』とどういうものと捉えて、作品へアプローチしていくのか、何だか説得力がありました。
あと、このハムレット、と言う戯曲はまあ昔から知ってはいたけど、内容がないと言うか
メッセージ性がないなあと感じていましたが、本当はとても普遍的でなおかつすぐそこに
ある物でした。
まず、王族と言う制度が人格人徳で国を治めていた事が凄い。
人と人が信頼をしたり、それがおふざけがある状態であってもその人物に対して
絶大な信用がある、この人は国を治められるであろうと言う先見の目が未来永劫変わらない
と言う、まず人間関係がある、その上に政治がある、のが凄い。
また人は女であったり娘であったり妻であったり色々な面がある。
その上で思い、悩む。そして、判断をするには死ぬ事が代償となる事もいとわない。
また最後の決闘のシーン。
命をかけて、戦う、のではなく。
仇がとりたい、と言う一心で戦う。
またそこに居合わせた者達も、殺されるであろうその気迫から
逃げられない、恐らくそれは逃げては行けない自分の運命を感じている事も凄い。
なんか、シェークスピアって凄いなあ、と言うベタな感想ですが
息を飲む場面が多い、そしてそれは現代と遠くない、事に気付かせて貰った事が
今回関らせて貰って初体験でした。
今私の生活は悪いとは言わないけど
本当はこんなハムレットみたいな事はあるんだな、と思った。
戯曲の凄さを改めて知る、と言う公演もなかなかないかも知れないです。
とにかく、たくさん経験出来て良かったです!!
感謝です!!!!